
少女漫画での男性同士の恋愛は珍しいことではなくて、山岸凉子や萩尾望都の名作「日出処の天子」「トーマの心臓」とかでも読んだことがある。
でも、これらはBLというカテゴリーではなくて一般の少女漫画 枠。「世界一初恋」は、ガッツリBL枠なのだ。
なんとなく見た深夜アニメ「純情ロマンチカ」から、アニメ「世界一初恋」を見るようになったのだけれど、これが中々面白かった!
「世界一初恋」は、丸川という大手出版会社のエメ編(少女漫画編集部)が舞台になっていて、登場人物のほとんどが編集者か漫画家。その仕事ぶりがリアルに描かれている。
長年、デザイン・印刷業界で働く私にとっては親しみやすい世界でもあるんだなぁ。
(漫画の業界って結構まだアナログなんだ…)とか思ったりなんかして。そういう部分も面白い!
主役カップルは、エメ編の高野編集長と新人君の律ちゃん。2人は学生時代お互いが初恋の相手で、10年ぶりの再会から物語は始まる。
そして、高野編集長が10年前に律ちゃんに恋をした事情が結構、納得できるのです。そこに至るエピソードと心理描写が丁寧で、大人の女でも…
(そっか〜そういう事ならわかるかも…)って感じです。
この高野編集長、かなりいい男。仕事が出来て、強引で、でも優しいところもあり、弱いところもある。私のストライクゾーンど真ん中!
なので、最初はこの2人(高律)を中心に見てました。
でも、この頃はまだ腐ってはいなかった…
世界一初恋のアニメとコミックを見尽くして、暇つぶしに読んだ小説「世界一初恋 吉野千秋の場合」、これにドップリはまってしまったのです。
そして、この小説の攻である羽鳥芳雪(トリ)に惚れてしまった。
(おかしいな?高野編集長がストライクゾーンど真ん中で、トリはイケメンだけど地味なのに…)って思うのですが…
なんせ、幼馴染である千秋へのトリの28年間の片思いが刹那い。
そして、我慢に我慢を重ねた上に千秋に対してとんでもない事をしてしまうんですね。
そして、私はどハマりして、去年の秋からこの小説を30回ぐらいは読んでしまったと思います。
この時から腐りはじめたのでした。